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命の選択 3 <母とわたしの決断> [命の選択]

先週の月曜日、この朝母はとても様子が良かったのでした。

まるで、医師との話し合いがあることを、母はわかっていたかのようでした・・・

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病院の窓辺に置かれたお見舞いのバラです。

 

> ば~ちゃん? 口からまんま食ってみたけどまた肺に入いちゃって~、熱が出ちゃったんだ。どうも口からはダメみてえなんだ~。

 うぅんでも~ 今の点滴のまんまじゃ、ば~ちゃん・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・

 ば~ちゃんは~ そんなに生きられないし~

 

 そんでぇ、先生がなぁ~。「鼻から栄養を入れましょう。」って言うんだ。

 おらぁ~、もっとば~ちゃんの顔を見ていて~し、背中もんだり足擦ったりしたいんだぁ~

 

 ふんだから~、鼻から栄養を入れてもらうよう、先生にお願いしたいんだけど~

 ば~ちゃん、そんでいいかな~?(多分もっといろいろ言った気がしますが忘れました)

 

母: いいよぅ!   弱い声でしたが母はそう答えました。

    目をしっかり開いて私をじっと見ながら「いいよ。。」と言ってくれたのでした。

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そして経鼻栄養になって10日になります。母の様子はそれほど変わりません。

数日前から37度前後の微熱が出てますが、背中にアイスノンをして手上げ(CSF脳呼吸法)をした後は36.5度くらいには下がります。

微熱が治まり経鼻栄養を身体がうまく吸収・消化してくれれば、少しでも良い方向に向かいそうな気がするのですが・・・

まっ、なにはともあれ、木曜日には90歳になれそうです。

  

夕方の母の体温が36度で平熱になっていました。顔つきも朝より良くなっていました。

 

ほんのちょっとしたことでも良くなると とっても嬉しく 希望がふくらみます

 

鳥博士の皆様、ご協力ありがとうございました。もう1羽その名前に確信をもてない鳥さんの記事をUPしますので、その時はまた協力をお願いします。

 

 


命の選択・・・2<希望・医師の言葉> [命の選択]

私の性格なのでしょうね~  重い記事が多くて、すんませ~ん!

ときに私はこんな見晴らしの良い所へ行って気持ちを休めたり、水曜日の午後には長~い昼寝をしたりして、なんとかやっています。

P1000600.JPG ありがとうございます。

 

月曜日の朝、母の主治医と話しをしました。内容はわかっていました。そして、Drのお話しはいきなりそこから始まりました。

Dr:お母さんに口から栄養をとる試みをしましたが、どうも誤飲してしまうようで、口からの栄養は無理のようです。

I:そうですね。また高熱が出てしまいましたから・・・

Dr:そこで、鼻からの栄養摂取を考えていますが、どうでしょうか?

I:鼻からですか?(鼻か~?そういえば胃ろうの他に、鼻からの栄養もあったな~。)

Dr:そうしないと、施設に戻れなくなってしまう。(とてもしっかり・はっきりした語調で言われた)

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「施設に戻る」なんて考え、私の頭からほとんど無くなっていたのです。

施設に戻るには口から、または経管による栄養摂取が可能でなければなりません。「経管=胃ろう」これしか頭にありませんでした。

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I:鼻からの栄養の事を一応兄弟に話してみたいのですが?

Dr:わかりました。でも、早くしてください。

I:はい。今日中に返事します。

母の事はすべて私にお任せなので、兄弟に聞かずに決められたのですが。自分に時間が欲しかったのでしょうね。今思えば・・・

I:ところで先生、今の点滴(ビタミンも含む)のままですと・・・・?

Dr:まっ、高齢ですし、ガタっときて・・・・でしょうね。

I:そうですよね~

Dr:鼻から栄養を入れてもそれを腸が、消化吸収してくれるかが課題ですが。それに、うまくいったとしても、高齢ということもあり、いつ何が起きるかわからないと思ってください。

I:はい、それは承知しています。

そして、話し合いは終わりました。

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う~ん。 

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鼻からの栄養か~。手術しなくてすむな~

 

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このままだと、母とのお別れは限りなくすぐそばだし~

「信州信濃の新そばよりも、わたしゃあなたのそばがいい」

<魂となりいつも私の心の中で一緒>よりは、まだ、温かみのある母のそばがいいな~

 

 

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何故かこの朝の母は調子が良かったのです。

そこで、命の主役のば~ちゃん本人に聞いてみたのでした。その時の事は次回に。

 

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上のぼや~としたお山の名前わかりますか? 見る場所で形が変わります。

 

この景色の向うに渡良瀬遊水地があります。肉眼では富士山も見えたんですよ。

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「このままでは、施設に戻れない!」この先生の言葉は、私のハートにどぉ~んときました。

施設に戻るなんて母が口から食べると、また誤飲するとわかったときから99%諦めていました。3月3日の誕生日を迎えられるだろうか?それが私の正直な気持ちでした。

 

私は忘れていました。今まで自分が思い行動してきた事を・・・・

先の事はわからない。こうなって欲しいというイメージを浮かべ、それに対して今できることをするだけ。後は大いなる宇宙、大いなる生命力にお任せ・・・

 

隣の病室のタマさんも奇跡的な回復をしています。まだむくみはありますが、ペースト食を食べられるようになっています。

タマさんと母が共に施設に戻り、驚きと喜び一杯になっているスタッフさんの顔を心に描こう。

隣の小学校の満開の桜の下に、車椅子の母の背にバカ息子の手があり「良かったな~ ば~ちゃん。またふたりで桜の花が見れたな~。がんばったな~。綺麗だんべ~。 」

「き ぎ、ひれいだ~。」と母。

そんな親子の後姿を、心にイメージしてみます。

思い(イメージ)が初めにあり、行動して、現実化します。

先の事はわからないですが、 Drの言葉に救われたような、閉じそうになっていた目を開くことができました。

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                 感 謝

 

 

 


命の選択・・・1 <その時が来たのね~> [命の選択]

延命治療はしないと決めていた。そして、それが母の望みでもあったから・・・

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母の気持ちは尊重したいが、

それを決めるのは、、、、私

 

ところで、よく延命治療と聞きますが、どのような治療の事か知ってましたか?

こんなサイトがあったので興味がある方は→ 延命治療とは?

 

そんなわけで、くる時が来たわけです。

そして、決めました。 決めたのは母と私二人の意思です。

母と共に決める事ができてほんとに良かったです。2004年8月からずっと一緒に命を生きてきたから。

何故か 不思議なくらい とても調子の良かった今朝の母です

不思議でした。

 

いつも、重い話題ですんません。  

でも、かなりの確率でいつか皆様も、似たような経験をする事になるのではないかと思います。

できればしたくない体験だけど、したらしたで、また一つ何かを得る事ができる気がしますよ。経験者は語るデス。

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夕方の母の体温36.1度。おめめパッチリで、パッと口をあけます。元気です。 

アイス舐めて「うまかった~」と言う母。 嬉しかった。 


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