父の死
今日は父の命日です。
5年前の7月28日、午前8時過ぎに妻、一人だけ残った父の妹、子供達、孫、親戚の人々など多くの人が見守る中、父は87歳と2週間の生涯を終えた。
とても安らかな最後だった。
「こんなに安らかに、そして家族や親戚に見守られて逝く方は最近は少ないんです。」と看護婦さんが言っていた。
とても仲の良かったふたり
「気持ちの優しい人で、大好きだった。」と先日母が言っていました。
播種性血管内凝固症候群(DIC)のため、脳内の血管が詰まったのだろう、父は痴呆状態になってしまった。
そんな父が病室の壁に掛けてあったこの写真を指差しては『たのむ~、たのむ~。」と何度も言っていた。
後に残る母のことが気がかりでならなかったのだと思う。
それから10日後、母は救急車で同じ病院に搬送され、三日間信じられない治療を受け、危うく父の後を追うところだった。
この時期になると、あの三日間を思い出す。5年経っても気持ちがスッキリしない。
写真の父は、多くのことを経験することは良い事だと言っていた。
しかし、医師から母の命を守る経験なんてしたくなかったな。
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