今日は世界AIDS DAYです。
いろいろ書きたいことはあるのですが、ちょっと時間が無いので去年の記事を再び使います。よろしかったら写真だけでも見てください。
今日紹介したいのは、メモリアルキルトというものです。
HIV感染症/AIDSに倒れていった人達に向けて、「彼/彼女らの名前を忘れまい」との思いから生まれたのがAIDSメモリアルキルトです。1枚のキルトは90cm×180cm,人がひとり横たわれる大きさの布で、その人の名前や愛用していた衣服、小物類などが縫い付けられています。 1枚1枚のキルトにはそれぞれの表情や思いがあふれ、また共通してHIV感染症/AIDSによる影響が統計上の数字だけでは表せないという強い意志が込められています。これらのキルトは家族や友人などの手によって作られ、その時間は人の心を癒し、前に進み出そうとする力をも生み出してくれます。
AIDSメモリアルキルトの動きは1987年、サンフランシスコのThe NAMES Project で始まり、現在ではアメリカだけでなくアフリカ、アジア、ヨーロッパなど世界各地に広がっています。MQJもその中の一つで、1990年11月に設立しました。翌年の春、MQJはThe NAMES Project からキルトを招き、日本各地9ヵ所でキルトディスプレイを開催しました。この中で日本でもメモリアルキルトが生まれ、作っていこうとする動きがでてきました。
MQJはこの動きを支え、より多くの人に伝えていくと同時に、HIV感染症/AIDSが抱える問題をキルトと共に考えていこうとするボランティア団体です。
またまた、コピペしてしまった。ごめんなさい、MQJ代表の寺田さん。お元気でしょうか。許可をお願いしようと、メールしたのですが、送信できませんでした。きっと許してくれるだろう。
下の写真は私が撮ったものです。
レッドリボンの上にあるのは、1994年に、「Together for the Future」のテーマのもと横浜で開催された、第10回世界エイズ会議の会場近くの公園にディスプレイされたキルトです。
この会議では、多くのボランティアが参加しました。
ご夫婦のキルトです。
たしか「ホワイトキルト」と呼ばれていました。駒込病院の根岸先生の患者さんのキルト、と聞いたような気がします。
同じ姓と名のイニシャルだけのキルトは、当時の社会で差別や偏見がどれだけあったかを、白い布が無言で語っています。
虹のキルトと呼ばれていました。映画「オズの魔法使い」のなかで歌われている歌の詩です。虹のムコウに旅立ったのは、テディベアを好きだった、子供さんでしょう。(何か目頭が熱くなってきます)
左のキルトは男性で男性が好きな人のもの。ジーンズが立体的に縫われ、自慢のヒップが強調されたキルトです。彼の恋人も一針一針縫ったのでしょう。ときには涙しながら、ときには仲間とワイワイ彼の生前の話しをしながら。ポケットのカラフルなハンカチは「I’m gay guy」というサインです。
ブルーがベイスの右のキルトは、生きていればもうすぐ誕生日で、51歳になるクリスと3歳離れたカリン、二人の間に生まれ、たった4ヶ月と少しですが二人に愛され、一番遅く地球にやってきたのに、一番先に帰って行った、カレッサというベイビーのキルトです。
翌年に母が、最後にクリスが二人のもとへ旅立ちました。
クリスはつらかったろうな。(もう ダメ 涙ボロボロ お鼻 グチュグチュ になってしまった。 中断)
最後のキルトは、イタリア語です。
小さくてすみません。
ALDO 10-3-56 15-12-91 a te "Poci Poci" che sei stato il mio primo vero amico Picca Picca とあります。
Oで終わっているので、Aldoという35歳でなくなった男性のキルトです。私の、最初の又は最高の彼氏、veroはgoodと同じだったかどうか忘れた。恋人の女性の縫ったものでしょう。
大切な方を紹介しなければ。
染色家 京都で風工房の斉藤 洋さんです。
隣は私です。
斉藤さんがニューヨークで個展を開いたとき、キルトに出会い日本に紹介したということです。
こちらから彼の作品が観られます。 ギャラリー夢雲 斉藤洋の染-風布ー
メモリアルキルトを集めた本。英文ですが、写真がとても綺麗です。
いつか世界AIDS DAY が必要の無い時代が来る日を願っています。
はじめまして、、、
イエローリボンはどうのようにお考えですか?
by A2Z (2010-12-01 22:03)
まだ日本では、偏見の目でみられているAIDS、このような運動が希望をもたせますね。
(vero)は「真実の」とか「本当の」です。
by okko (2010-12-02 10:33)
A2Z さん
お久しぶりです。
リボンににもたくさんの意味があるのですね。
イエローリボンは日本では、障がい者支援、「障害者自立支援法」に対する警告(イエローカード)の意。
自衛官の現地での安全と活動の成功、無事の帰還 。とありました。
リボンの意味が社会になかなか、伝わっていないのではと思います。
by a-silk (2010-12-02 14:04)
okkoさん
一時は死の病などと言われましたが、随分医療が発達したようで、そうではなくなったようですね。
vero,真実の、本当のamico友・・・でしょうか?
by a-silk (2010-12-02 14:10)