母の住む老健が、新聞で紹介されました。

母がお世話になっている老健が、読売新聞で紹介されました。

 

広がる漢方治療（４）認知症収まり便秘も改善

加藤先生は施設長でもあります。

施設職員に「大黄甘草湯」を示す加藤さん（左）。漢方エキス製剤はお湯に溶いて入所者に飲んでもらう（茨城県古河市のけやきの舎で） 

「夜、歩き回る義父の世話で寝られませんでした」。　茨城県内で義父のＢ夫さん（８３）の介護をしてきたＣ子さん（４０代）は振り返る。

Ｂ夫さんの言動に不審な点が目立ってきたのは２００８年６月ごろから。夜間、寝室と居間を絶えず行き来して、妻を起こす。自宅で「家に帰りたい」と訴え、車で近所をひとしきり走らないと納得しない。アルツハイマー型認知症だった。

その後、急に体調を崩し、高熱を伴う尿路感染症で入退院を繰り返した。病院でも夜に寝付かず、歩き回るため、妻やＣ子さんが交代で病室に付き添った。体力、気力を使い尽くした。

今後の介護を看護師に相談したところ、同県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎」を紹介された。治療とリハビリで、状態を落ち着かせ、患者を家庭に帰すのが施設の目標だ。入所者１００人のうち４０人が認知症。Ｂ夫さんは０９年１０月に入所した。

けやきの舎施設長で、野木病院副院長（栃木県野木町）の加藤士郎さんが診察すると、Ｂ夫さんは落ち着かない様子で不安そう。便秘気味。足がむくんでいることがわかった。抗不安薬や向精神薬など、５種類の錠剤を服用しているので、薬はあまり増やしたくない。

漢方専門医の加藤さんが処方したのは、エキス製剤の大黄甘草湯。主に、便秘に効く漢方だが、気分を静めることも期待できる。

便秘はまもなく改善。夜間も動き回らず、当番の介護士の横に座り、おとなしくしているようになった。不安そうな表情も柔らかなほほ笑みに変わった。

現在、Ｂ夫さんは、足のむくみをとるのに、体内の水分量を調整する五苓散と、のみ込みを良くする半夏厚朴湯も飲んでいる。体調が良くなり、介護の負担も軽くなったため、４月に退所し、自宅に戻った。

高齢者は多くの薬を飲んでいる。日本慢性期医療協会が会員施設に行ったアンケート結果によると、療養病床入院患者に「平均で４～６種類」の内服薬を処方していると答えた施設は、回答１８２施設の６６％を占めた。

多剤使用は、副作用が強まる場合があり、問題視されている。しかし、高齢者は様々な症状を抱え、通常の医薬品は症状ごとに処方されるため、結果として薬の種類が増えてしまう。

加藤さんは「体内のバランスを調整する漢方は、一つの処方で複数の病気に効くことがある。薬の種類も減らせるはず。高齢患者への利用をすすめたい」と話している。

（2010年4月19日 読売新聞）

 

安心と信頼できる施設に出会えて、本当に良かった。

おかげで、母は家に帰りたくないと言っています。ちとサミシイです　(ー ー;)

コメント 6

良い施設で良かったですね。
ばーちゃん、silkさんが毎日来てくれるから
この施設が良いのかもしれないよ(@^^)/~~~
by momotty (2010-04-21 10:00) 

信頼できる施設に出逢えたのは嬉しい事ですが
「かえりたくない」はちょっと寂しいかも(^^ゞ
でも、お母様はa-silkさんの事も想って
冗談半分で言ってくれているのかなぁ、と思いました！

by ゆうこ (2010-04-21 10:35) 

これからは高齢化が進む一方、対応のいい受け入れ施設の数が足りませんね。ワタシもいつかは、お世話になるでしょう。　漢方、服用していますよ。ジンワリ効いてくるって感じです。
by okko (2010-04-21 11:39) 

momotty さん
はい、安心と信頼があります。
「さびしいがら、あしだもこうよ～」と最近言ってくれません。
by a-silk (2010-04-22 14:37) 

ゆうこさん
自宅で暮らしている頃、

“おめ～が一人で大変だから、オラを施設にやっちゃえよ”

ときどきそう母が言いました。帰れば私が大変という事をわかっていると思います。

寂しいときもありますが、お互いに今が一番の環境だと思います。


by a-silk (2010-04-22 14:52) 

okko さん
医療や介護、年金問題に明るい将来は、あまり期待できそうにありませんね。
年取っても安心して暮らせる、世の中になってほしいです。


by a-silk (2010-04-22 15:00)